湿気と換気

湿気を防ぐには

晴れた日は窓を開けて通風をよくし、押入れの襖やクローゼットの扉も開放しましょう。水蒸気の多い浴室・キッチンでは、窓を開けて換気扇を回すなど充分な換気が必要です。建物に24時間換気システムが設置されている場合は、常時運転しておきましょう。

○サッシの上部に換気框が付いている場合は、開けておきましょう。ただし、機械給気・機械排気が設置されている場合、通常は閉めてご使用ください。また、換気框のフィルターにほこりなどが付着すると給気量が不足するので、定期的な清掃を心がけましょう。

湿気を防ぐには 湿気を防ぐには

○タンスや押入れなどは下にスノコを敷き、壁との間は、空気が効果的に流れるように、5cm以上空けましょう。

湿気を防ぐには

結露の防止について

結露は、室内外の温度差が大きいときに、高い温度側の空気に含まれる水蒸気が、冷たい面に触れて水滴になったものです。建物の断熱性・気密性が高いため冷暖房の効率がよい反面、換気をしないと室内で発生した水蒸気がこもり、結露が発生する原因となります。結露はカビの発生源になるだけでなく、建物や家財を傷めます。換気設備や冷暖房設備を利用して、室内環境を適切に維持しましょう。

結露が発生しているにもかかわらず、対策を怠り、カビ、シミなどが発生した場合、入居者の責任となり退去の際に補修などの費用が発生する場合もありますので気をつけましょう。

結露の原因となる水蒸気の発生には、次の要因が考えられます。使用時は充分な換気をして、室内の湿度を適切(40~60% 程度)に保つようにしてください。

  • ○ 調理・炊飯
  • ○ 洗濯機、乾燥機
  • ○ 風呂、シャワー、洗面
  • ○ 室内園芸、花瓶、水槽
  • ○ 加湿器
  • ○ 室内で洗濯物を乾かすなど
  • ○ 喫煙
  • ○ 開放型燃焼器具(ガスファンヒーター・石油ストーブなどは、換気が不十分ですと不完全燃焼の危険がありますので、物件によっては使用が禁止されている場合があります。)
  • ○ 結露の影響と対策
    前述の湿気対策とともに、以下についても心がけてください。
  • ① サッシや窓ガラスについた水滴は、こまめに拭き取ってください。
  • ② 暖房中は部屋どうしの温度差が大きいと温度の低い部屋に結露が生じますので、温度差が大きくならないようにしましょう。
  • ③ 室内に洗濯物を干すことは、結露だけでなくカビの原因にもなるので、湿度の高いときはなるべく控えてください。
  • ④ 雨天や多湿時など、換気で湿度を調整できないときには、エアコンの除湿運転や除湿器を利用して調整するようにしてください。
湿気を防ぐには